”わかりやすい”マニュアル制作講座
◀戻る
第17回 【企画】スケジュール作成のポイント
スケジュールは、マニュアル制作の中でもとても大切なパーツです。
どんない素晴らしいマニュアルを作っても、それが製品やサービスのリリースに間に合わなければ何の意味もなくなってしまいます。
スケジュール立案に必要な情報
スケジュールを立てる前に、制作プロセスに関わる各種の情報を収集、検討します。
スケジュールに盛り込むタスク
一般的な印刷版の日本語マニュアルの制作スケジュールでは、次のようなタスクを盛り込みます。
スケジュール立案時の注意点
次のようなポイントに留意してスケジュールを立てます。
日数に余裕を見る
どんな開発でも同様ですが、予定通りに進むことは稀です。
ときに製品開発では、マニュアル作りは川下工程のため、開発遅れのシワ寄せが大きくのしかかります。
できる限りバッファをもたせた日程を組みます。
タスクの順番を入れ替える
開発の遅れが影響するパートと影響が少ないパートがあるものです。
たとえば、ハード部分は固まっているが、ソフト部分は仕様が流動的というケースがあります。
こうした場合は、ハード部分の原稿やイラスト作成を先に進め、ソフト部分は仕様が8割方固まってから着手するようにスケジューリングします。
校正(レビュー)には柔軟に対応
校正(レビュー・チェック)は、マニュアル作成の中でとても大切な工程です。
多くの人が携わるので、予定通りに戻ってこないのが普通です。
また、仕様変更などで大幅な修正が発生することもあります。
章ごとに校正出しをしたり、ある程度まとまってから修正に取り掛かるなど、柔軟に進められるようにスケジュールを組みます。
株式会社 ワカール