”わかりやすい”マニュアル制作講座
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第18回 【企画】予算の考え方
社内制作にしろ、外注にしろ、どれぐらいのコストがかかるのか、あるいは、どれぐらいのコストがかけられるのかは、ビジネスとして大切なポイントです。
ここでは、一般的なマニュアル制作のコストについて考えてみます。
どんなコストがかかるのか
一般にマニュアルを制作する際に発生するコストは、次のようなものがあります。
社内作業の場合は、コストを時間(労力)と置き換えて考えてください。
小規模な制作では、ディレクションや編集などのスタッフは置かず、原稿作成者などが兼ねるケースもあります。
コストはどう算出するか
作業内容により、コストの算出方法が変わります。
ここでは外注の場合を例に説明します。
社内作業の場合は、おおむね時間から算出されると思われます。
時間で算出
明示的な成果物がない作業では、時間により算出するのが一般的です。
たとえば、企画・校正やディレクションなどは、時間や一式で算出ケースが多いようです。
単価と数量で算出
原稿作成やDTPなどは、制作ボリュームが数値で示されますので、これに単価を掛けてコストを算出します。
原稿であれば「原稿枚数×単価」、DTPであれば「ページ数×単価」、イラストであれば「点数×単価」などのようになります。
印刷の場合
印刷は単純に単価と数量では算出されません。
印刷数量により単価が変わってくるので、都度、見積りを取ってコストを確認します。
外注を使う場合の注意点
マニュアル制作を外注する場合、必ず見積書を交わします。
このときの留意点について説明します。
前述したようにマニュアルコストの多くは数量ベースで計算します。
原稿であれば枚数、DTPであればページ数が一般的です。
しかし、マニュアルのボリュームは当初の想定と異なることがよくあります。
見積では100ページの予定が、実際に制作が終わってみると150ページになっていた、というケースもよくあります。
このとき、この増えた50ページ分のコストをどちらが負担するかという問題が出てきます。
とくに、仕様変更や発注側の依頼でいろいろな情報を盛り込んだような場合、外注側としてはそのコストを追加分として請求することになります。
しかし、発注側は最初の見積で予算が確定しているので、追加となるとさらに稟議が必要になり対応が難しいケースもあります。
こうしたことを見込んで、発注時にお互いに取り決めをしておくことをお勧めします。
株式会社 ワカール