”わかりやすい”マニュアル制作講座
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第4回 【基礎知識編】ユーザーはどんな人?
あなたが作るトリセツは、どんな人が読むのでしょうか?
製品やサービスによって、購入したり使用したりするユーザーは異なります。
ユーザーが異なれば、知識、経験、価値観、対応等々すべてが異なります。
「わかりやすい」取扱説明書を提供するには、ユーザーのことを知ることがとても大切です。
ここでは、一般的なユーザー層について説明します。
■一般的な対象ユーザー層
●初心者
類似するものを含めて製品・サービスに初めて触れる人。
まったく知識がなく、操作や取り扱いに関して、類推がほとんど湧かない人たちを指します。
また、初心者ユーザーとして、子供・女性・お年寄りなどを含めることもよくあります。
用語を含めて懇切丁寧な説明や、想定外の対応に対する対処などを盛り込むことも必要になります。
●一般ユーザー(低)
一般コンシューマーだが、対象となる製品やサービス、あるいはその分野に対しての知識や経験が低い人たちを指します。
いわゆる「初めてお使いになる方」に分類され、基本的な原理なども含めて説明しないと、あとの説明に付いてこれなくなる可能性があります。
●一般ユーザー(中)
もっともボリュームの多いユーザー層になります。
初めて製品・サービスに触れるとしても、一般的な理解、解釈をして行動に移せると想定できる人たちです。
マニュアルを事細かく読まずとも作業が進められるので、大切な点を読み飛ばす可能性があります。注意点など読み飛ばされないように目につく工夫をする必要があります。
●一般ユーザー(高)
以前にも製品・サービスを使いこんだ経験がある人やマニア的な人たちです。
こうしたユーザーはマニュアルを読まずとも新しい製品を使い始めることができます。
必要なときにしかマニュアルを開かないので、その際に求める情報がピンポイントで探せるような工夫が必要になります。
●プロユーザー
業務で使用するユーザーです。
高いレベルで共通の背景認識や知識レベルを持つと考えられます。
なるべく冗長性を排除して、必要情報を必要なシチュエーションで提供できるような配慮が必要になります。
株式会社 ワカール