”わかりやすい”マニュアル制作講座

第34回 【原稿作成】サンプル原稿を用意する

 

マニュアル トリセツ サンプル原稿

 

第33回 【原稿作成】用語集を用意する」で原稿の品質を確保するために「スタイルガイド」を用意すると説明しました。

スタイルガイドでは、用字用語や表現、文法など、則すべき文章表現について規定します。

ただ、何人もの原稿執筆者がいる場合は、スタイルガイドだけではなかなか文章を統一することは難しい場合があります。

こうした場合「サンプル原稿」を用意して目を通してもらうと、比較的容易に文章の雰囲気が理解できます。

硬い文章、柔らかい文章、簡潔な文章、詳細な文章など、日本語の文章では微妙なニュアンスや“感じ”があります。

こうした雰囲気も実際の文章を読むとすぐに理解してもらえます。

 

サンプル原稿を作成するときは、そのマニュアルの代表的なパートを抽出して、2~3ページ分を作成します。

たとえば、次のようなパートを選択します。

 

  • 見出し
  • リード
  • 説明部分
  • 操作部分(手順説明など)
  • 表組
  • 注意、参考など

 

大規模なマニュアルでは、原稿作成作業がある程度進んでから全体を書き直すのは難しいものです。

準備段階で品質を左右する要素に関しては、できる限りの用意をしてメンバーに周知しておくことが肝心です。

 

 

株式会社 ワカール