”わかりやすい”マニュアル制作講座
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第39回 【原稿作成】漢字とひらがなの比率
日本語は、さまざまな字種が混在して構成されています。
その中でも、大半を占めるのが ひらがな と 漢字 です。
文章中でひらがなと漢字をどう使うかは、読みやすさ(可読性)や理解に大きく影響します。
漢字は、それ自体が意味を表わす表意文字なので、パターンとして意味を伝えることができます。
斜め読みをしても文章の意味をイメージ的に伝えることができる優れた文字ですが、その漢字を知らなかったり、読み慣れていない場合は、大きなストレスになります。
次のような文章を見てみましょう。
「東京23区の西北部に位置する。池袋駅を中心とする副都心を擁し、サンシャインシティや豊島区役所などの超高層ビル群が建ち並ぶ。」
これが、ひらがなだけだったら....
「とうきょう23くのせいほくぶにいちする。いけぶくろえきをちゅうしんとするふくとしんをようし、さんしゃいんしてぃやとしまくやくしょなどのちょうこうそうびるぐんがたちならぶ。」
なんだかわかりませんね。
少し漢字を減らしたらどうでしょう。
「東京23区の西北部に位置する。池袋駅を中心とする副都心をようし、サンシャインシティや豊島区役所などの超高層ビル群が建ちならぶ。」
また、ちょっと印象が変わりました。
一般的に、日本語文章での漢字とひらがなの割合は 3:7 ぐらいが良いと言われています。
専門的な説明が多いマニュアルでは、どうしても漢字やカタカナの比率が多くなりますが、なるべく30%程度に抑えておくのが読み易さを向上させるポイントです。
「中学生でもわかる文章」を念頭に書いてください!
最近では漢字の使用率をカウントしてくれるサービスもあります。
こうしたツールを使用して、自分の文章の傾向を把握しておくことも大切でしょう。
株式会社 ワカール
その中でも、大半を占めるのが と です。
一般的に、日本語文章での漢字とひらがなの割合は ぐらいが良いと言われています。