”わかりやすい”マニュアル制作講座

第48回 【フィニッシュ】フィニッシュデータを作成する

 

第42回 【編集】マニュアル校正の基本

 

最終データの形式やパッケージは、メディアにより異なります。

ここでは、代表的なメディアの最終データと注意点について説明します。

 

印刷物

一般的な印刷マニュアルの場合、制作サイドで最終データを作成して、それを印刷所に回すことになります。

どのような印刷形態(オフセット、オンデマンドなど)により若干異なりますが、次のようなデータを用意します。

 

  • 印刷用データ
  • 確認用PDF
  • 台割

 

印刷用データは、印刷所が印刷機にかける元データになります。

印刷の色数に対応しているか、フォントは対応しているかなどをチェックする必要があります。

詳細については別項で説明します。

確認用PDFは、仕上がり見本として印刷オペレーターが参照するので、最終データのものを添付しましょう。

台割は、ページの並びしめした一覧表で、Excelなどで作成します。こちらも印刷オペレーターが印刷時に参照します。

通常は、通し番号、ノンブル、見出しなどを書き込み、白ページなども付け加えて、本全体がどうなっているかを間違いなく示します。

 

PDF

PDFマニュアルの場合は、最終データはPDFになります。

このPDFを作成する際に、次の点に気をつけます。

 

  • リンクなどハイパーリンクを埋め込む
  • 目次にハイパーリンクを貼る
  • 目的に応じて、フォントの埋め込みや画像の解像度を決める
  • 「しおり」を作成する
  • 開いたときの表示倍率などを設定する

 

HTML

HTMLマニュアルの場合は、各HTMLファイル、リンクファイルがそれぞれのフォルダーにちゃんと配置され、リンクされていることをチェックします。

ファイル間のリンクもチェックします。

文字のエンコードにも注意して、文字化けなど起きていないことを、各ブラウザーで確認しておきます。

また、ファイル名も英数字で構成されて一貫性があるかもチェックしておきます。

 

ヘルプ

ヘルプファイルは、最終チェックが終わったらコンパイルして実行形式のファイルにします。

実行形式のファイルで、動作確認をします。

 

 

株式会社 ワカール