”わかりやすい”マニュアル制作講座

第50回 【最終回】わかりやすいマニュアルを作ろう!

 

第42回 【編集】マニュアル校正の基本

 

このシリーズでは、マニュアル作成の技術的な一般論を説明してきました。

もし、あなたが初めてマニュアル作成に取り組むのであれば、おりおりに参考にしていただければと思います。

実際の現場では、もっともっと深く、複雑な状況は日々発生します。

予算の制約、スタッフの不足、周囲の不理解、考え方の違い、etc。

もう放り出したくなったときは、思い出してください。

『ユーザーは、すぐに、十分に、正しく、この製品を使いたがっているんだ』

あなたが作るマニュアルが、初めて製品を使うユーザーにとって唯一の道標になることを、いつも心に刻んでいただきたいと思います。

あなたが書き漏らしたひとつの説明が、誰かを迷路に迷い込ませるかもしれません。

ページを削減するために端折った説明が、ユーザーの大切な時間を奪うかもしれません。

マニュアルは、メーカーやベンダーのためのものではありません。

製品やサービスを購入したユーザーのためのものなのです。

あなたは、会社のためにマニュアルを作るのではなく、ユーザーに寄り添ってマニュアルを作る必要があるのです。

 

マニュアル作りは、もしかしたら報われない仕事かもしれません。

わかりやすいものを作って当たり前。

褒められることは稀です。

万人にとってわかりやすいものは、できないかもしれません。

少しでもわかりにくければ文句を言われます。

 

それでも、この製品、サービスを使う名前も知らない誰かが、製品やサービスを十分に使いこなしてくれることを願って、わかりやすいマニュアルを提供することに心血を注いでいただけることを願っています!

 

文責:(株)ワカール 代表 更科潤二

 

 

株式会社 ワカール