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 マニュアル制作に使用するソフトウェア

どんなソフトを使ってマニュアルを作成するかは、目的や体裁にもよりますが、次のような基準で選ぶ必要があります。

 

  • レイアウトは単純か複雑か
  • ページ数は多いか少ないか
  • イラストや写真など画像は多いか少ないか
  • 単発のマニュアルかシリーズ(派生が多い)もののマニュアルか

 

とくに、ページ数が多く、シリーズものだったり、派生製品が多い(マニュアルを使い回す)マニュアルの場合、適したソフトを選ばらないと、内容の管理や修正作業の負荷が大きくなることがあります。

 

では、実際にどんなソフトで作成するのでしょうか。

皆さんがオフィスでお使いになるMS-Wordで作成することもよくあります。

一方、DTPやマニュアルに特化した主にプロ向けのアプリケーションもあり、そうしたアプリケーションを使えば、手の込んだ高度な作業を実施することができます。

 

例えば、次のようなアプリケーションがあります。

 

InDesign

デザイン、レイアウトに特化したDTPアプリケーションです。デザイン、レイアウトの自由度が高く、加えて大量のページ処理の機能もあり、マニュアル制作にはよく使われます。

 

FrameMaker

もともと大量ページのマニュアルを制作するために開発されたアプリケーションです。一貫したレイアウトの大量ページで、表現などの統一や目次や索引の処理に優れています。また、ひとつのマニュアルデータ内に複数の言語のコンテンツを共存させて切り替えて表示できるなど、多言語処理にも優れています。

 

Illustrator

ペラ(1枚裏表)マニュアルなど、単ページのマニュアルを作成するときには、ひじょうに威力を発揮します。もともとイラストを作成するためのアプリケーションですから、表現力や自由度はピカイチです。

 

これらのレイアウト用ソフトに加えて、画像の加工や校正用にさまざまなソフトを組み合わせて使います。

 

Photoshop

代表的な画像加工ソフトです。マニュアル作成では、おもに写真の切り抜き、解像度の変更、キャプションなど指示の記入、ファイル形式の変更などに活躍します。

 

キャプチャソフト

ソフトウェアのマニュアルでは、画面を画像として使うことがよくあります。画面を画像ファイルにすることをキャプチャと呼んでいます。Windowsでも標準機能としてキャプチャ機能が用意されていますが(PrintScreenキー)、便利な機能を搭載した専用のソフトも多くリリースされています。WinShotなどが代表的で、フリーで使えるものも多くあります。

 

校正ソフト

マニュアルをレイアウトするソフトではありませんが、日本語の校正ソフトや英語のスペルチェッカーもマニュアル制作では威力を発揮します。数百ページに及ぶようなマニュアルでは、どんなに人手を掛けて校正しても、漏れや見落としが発生することがあります。また、用字用語や表現の不統一も品質を低下させる原因です。校正ソフトを使って基本的なミスを潰していけば、より品質の高いマニュアルを作成できます。日本語校正ソフトではJustRightなど高機能なソフトがリリースされています。

 

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